MEKE3コラム

2020.12.29

節目のタイミングを振り返って

今年、自分では節目の歳で、繊維関係の表面開発や機能開発を続けて35年が経ちます。一般企業なら定年の歳で、長らく続けてきたオリンピック関係の機能表面加工も、東京オリンピックの年でもあり、きりのいいタイミングと思っていました。しかし今年に入り、コロナ禍で繊維製品が売れなくなり、アパレルや商社から付加価値を求めて多数の開発依頼を受けました。急ぐ内容が多く最短で結果を出す必要がありました。

 

薬品を調合し機械の条件を決めスイッチを押す。思い返すと、綿や合繊の染色から、ソーピング、仕上げ、デカ、乾燥機、連続タンブラー、起毛機、シャーリング、シワ加工機、サンホライズ、エンボス、カレンダー、転写機、シルケット、グラビア、ロータリープリント、コーティング、投入、開反、検査、物性、色々な機械のスイッチを押してきました。薬品についても、染料、顔料、アクリル、ウレタン、フッ素、シリコン、苛性、ナイロン、カプセル、各助剤など沢山の薬剤メーカーの商品にふれる機会が有りました。これらの経験から、何を調合してどような加工をすれば、最短で安全に効果がある結果を導き出せるかが身につきました。その感覚が今に生きていると感じた一年でした。