COLUMN

ウエット前処理剤の利点とポリエステル濃色用前処理剤への応用

今回、作ったウエット前処理剤は、誰でも簡単にプリントできる目的で開発しましたが、多くの利点がありました。

無地のシルクプリントで前処理を行う利点

⇒少量(A3範囲で20cc以下)の前処理剤で効果がある
⇒必要な箇所以外はマスキングをすることで、最小限度の範囲に適切量が塗布できる
⇒シルクプリント方式の為、前処理剤がムラにならない
⇒バインダー成分や皮膜化成分を含んでおらず、放置によるメッシュの目詰まりが無い
⇒成分と塗布量から、前処理跡がほぼ見えない(中間色の濃染化も無い)
⇒Tシャツをセットしてから、前処理にかかる時間は10秒以内
⇒高額な前処理剤塗布機が必要無く、安価なコストで最小限度のスペースに設備できる
⇒Tシャツ表面の毛羽やムラに左右される事がなく安定した前処理ができる

ガーメントプリントの利点

⇒生地の凹凸に関係なく、インクが綺麗に塗布されるので、インク量が少なくて済む(ホワイト/-30%)
⇒発色、シャープ性などプリンターの実力がそのまま表現できる
⇒インクに対し適量の前処理剤が塗布できる為、仕上がりにタックやベタつきが無い

品位は動画を見て判断してください。

エプソンの出力は、前処理、ガーメントプリントを初めて加工するパートさんの動画をアップしました。

次に、一般的な前処理の考え方として、インクとの相乗性から、前処理剤を必要以上に塗布する傾向にあります。少ないと、Tシャツの個体差で、浸透性が変わる場合や、インクがムラになったり、沈み込んでボケた感じに仕上がるので、多めに塗布しがちです。しかし、今回の方法で前処理を行えば、個体差や表面品位に関係なく、一定量の前処理剤が塗布されますので、インクに必要な量(濃度)の剤を加工表面に付けることができます。前処理剤跡が見えにくくなるのも良いことですが、風合いも固くならず、タック感も出ません。余分な前処理剤が無くインクとピッタリ合っていると考えられます。

この事から、ポリエステル濃色の場合、インクを沈み込ませないように過剰に前処理剤を塗布し、プリント乾燥後、余分な前処理剤を落とす、洗い工程を必要とします。ならば、インクに合わせた濃度の前処理剤で加工すれば、洗い工程が必要無くなると考えました。ウエットの上ではインクの沈み込みも無いのでは・・・

次回は、ウエットでのポリエステル濃色用前処理剤の開発経過と、シロTシャツのプリント品位を格段に上げる前処理剤(シロ引きした濃色出力品位)の開発についてです。

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