COLUMN

シロTシャツ用、黄変しない前処理剤の開発

「黄変しない前処理剤」と言って、ピンとくる方は少ないかもしれません。

 濃色の白インク+カラーインクで出力した品位に比べ、シロTシャツにカラーインクで直接プリントした品位が、色、画像の粗さ(表現)、風合いに違いがあり、物販やノベルティを中心に、濃色と同じ出力でプリントして欲しいと依頼があります。
 シロTとクロTで、同じデザインのオーダーがあった場合、シロと濃色の出力では、プリント上がりの色目などに差が出ます。コストは上がりますがシロTにも、濃色と同じ出力モードでプリントするか、カラーモードで出力し品位や色目の違いを了承していただくかの確認をすることになります。

 シロTに濃色モードで出力する場合は、クロTと同じように、前処理しシロ+カラーでプリントします。仕上がりに問題は無いのですが、前処理剤が経時により黄変変色します。前処理剤の純正品においてもメーカー側の取扱に記載されており、「変色対策としてプリント後、洗いをするように、変色すると洗っても対策でません」となっています。
 これは、今、販売されている全て(当社を含む)の前処理剤に含まれている、インクを定着させる成分が変色をおこします。よって、プリント後に、洗い⇒脱水⇒乾燥の工程が必要となります。

 そこで、変色が少ない成分でインクを定着させる開発を進めました。2ヶ月ほど薬品試験を繰り返し、新しい成分に効果がある事が解りました。

次項に続きます。

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